樹木葬とは、ご遺骨を定められた区画のお墓に納骨する従来の方法とは異なり、墓石の代わりに樹木をシンボルとして霊園の敷地の樹木の下へ遺骨を埋葬する方法です。

樹木葬のスタイル

樹木葬と一口に言ってもそのスタイルは様々で、定められた区域内のシンボルツリーの元へ多くの遺骨を埋葬するもの、ご遺骨を納骨する際に、その方にとってのシンボルツリーを植樹するもの、または、樹木ではなく草花や芝生で彩られたガーデン風のものなどもあります。
現在全国的に主流となっている樹木葬は、共通の墓標となるシンボルツリーが植えられており、その周囲に希望者のご遺骨を埋葬する形式です。

通常の霊園の敷地内の一画が、樹木葬のスペースとして設けられているケースが多く見受けられます。このような現在主流の樹木葬は、基本的に、納骨堂や合祀墓（ごうしぼ）などと同じく、後継ぎを必要としない永代供養です。

個別のお墓を設けないために、祭祀継承者（さいしけいしょうしゃ）のいないお一人様や、こどものいないご夫婦などでも利用することができます。
樹木葬の注意点として、霊園ごとに供養料・年間管理費などの費用面の設定が異なること、他の方のご遺骨と合祀になるので、将来ご遺骨を取り出しての改葬が不可能なこと、などが挙げられます。

また、仮に自分の所有地であっても、法的に墓地として認められていない場所で樹木葬を行うことは禁じられています。
このほか自治体によって制限を設けている所もあります。